02/11 はじまりの場所

昨日お休みだったので、

横浜に、お医者に行くのと一緒に

そごうでやっている

「谷内六郎の軌跡」展に行ってきた。

谷内六郎はわたしにとって子どもの頃から切り離せない存在で

物心つく前から、うちにある彼の作品集を眺めていた。

作品集といっても文庫本の大きさのもので

それが余計、小さなわたしの手にフィットしたのだろう

とにかくなんて「やわらかくてやさしい絵」なのかしら、と思っていた

字が読めるようになると、この絵を描いた人は「谷内六郎」という人なのだ、と判明

大げさに言ってしまえば毎日、画集を眺めていた頃もあった

谷内さんの描き出す世界がとにかく好きだった

こころの潤いが絵にまで出てきている

水彩の、なんてやさしいタッチ

いつも困ったような顔の男の子

ちょっとすました顔の女の子

自分のお友達のようにも感じていた。

そうして一遍の詩のように書かれたかわいらしい文章

それを読みながら、空想の世界に浸ったものだった

水族館の絵を見ながら、ゆらゆら揺れてみたり

椿の柄のハンテンを着た女の子を、暖かそうだなあ、と思ったり

子どもの頃から夢見がちなわたしは、瞬時に空想の世界に入っていけた。

わたしが絵を描くようになった底辺には、この方の影響が大きい、と思う

というか、彼がわたしのはじまりの場所だと思う。

やさしくて、あたたかくて、波の音や蒸気機関車の音が聞こえてきそうな、

そんな絵をわたしも描きたいと、思うのだ。

自分に弱くなっていた最近、彼の原画展を観にいけたことは

「最初の気持ちに戻ってごらん、ただ、絵を描きたいと思っていた頃の。」

という神様からの贈り物だったのかもしれない、と思う。

それぞれの作品を一枚一枚穴があくほど観た

息づかいが聞こえてきそうな、やっぱり素敵な作品たちだった

改めて敬意をはらう。

「描き続けること」

なんだと思う

弱音はいつだって吐ける

黙って続けることがわたしに足りないのだ、きっと

谷内六郎さんに、背中を押して頂いたような気持ちです。

あなたがいてくださったから、今のわたしの右手には色鉛筆が握ってあるのです。

あなたがいてくださったから、絵の具の色を混ぜているのです。

わたしは、また、はじまりの場所に立てたような気がする。

08:01 AM

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Comments

>うっしー。
わたしも本当に久しぶりに触れたんだよ〜。
本当はミュージカルとかも観にゆきたいのだけれどね。
うっしーのまわりには、きっぱらさんもいるし、彼もいるし、
たくさん美術に触れる機会は転がっているよ!
それがうらやましいな。

posted yoko at 02/16 11:00 AM

いいっ!いいよなぁ~、美術に触れるのは!私は最近、何に触れたかなぁ?
そう振り返ると、いまいち縁遠くなってる気がする。
危ないなぁ。
気付かせてくれてありがとね、今井!

posted うっしー。 at 02/14 03:02 AM

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